へたりす

ヘタリアリス。


イタちゃんがアリスで、
ドイツぅがトランプの兵士。

ついでに女体化じゃないよ。男の子だよ。

ドイツはトランプの兵士のダイヤ隊隊長っていう妄想。
断じてジオン軍ではありませんよ。紅い彗星さんじゃねーです。


クーピーでぬってるから汚いよ。

ある日のことです。

イタリア（アリス役）はいつものようにお兄ちゃんの愚痴をききながしていました。

聞いてはいないにしろ、イタリアは退屈でしかたありません。

イタリアはお兄ちゃんが熱弁をふるってるところを、こっそりと抜け出しました。



イタリアがてちてち歩いていると、うさみみをつけた日本（白ウサギ役）が目の前を走っていきまし

た。

「大変っ！同人誌が売り切れてしまいます！」

日本はすごくあわてているようです。イタリアはおもしろそうなのでついていくことにしました。



日本はチェック柄のシャツを着ている太った男の群れの中に入っていきました。

イタリアも勇気をだして入ってみましたが、あんまり人が多いので、日本を見失ってしまいました。

「うわっ苦しいよ～狭いよ～」

イタリアは人ごみにもまれながら、たまにお尻ももまれながら、なんとかして抜け出しました。



「ここどこだろぉ～？？」

気がついたら、真っ白なお部屋にいました。

そこにはドアがいくつかありますが、どれも小さくてイタリアには通れません。

「お腹すいたな～」

テーブルを見ると、ピザが置いてありました。

明らかに怪しいのですが、おバかさんなイタリアは食べてしまいました。

すると、みるみるうちに体が子供ぐらいの大きさに縮んでゆくではありませんか。

だけど、ピザを食べれて幸せなイタリアはそんなこと気にしません。



小さくなったイタリアは、ドアから外に出る事ができました。

外は花がいっぱい咲いていました。見たことがないくらい綺麗な場所です。

またてちてち歩いてゆくと、木にｵｯﾊﾟｲの形をしたりんごがなっていました。

「わぁ、デザートだあ♪」

イタリアは喜んで食べようとしました。すると、

「それを食べるんじゃない！」

真赤な軍服を着たムキムキの男が怒ってきました。

「なんだよームキムキ！！デザートだよぉ」

「それはいいがな。それを食べると体中から乳が生えるぞ」

「ぷくくくく．．．何言ってんのこの人っっ」

イタリアがほっぺを膨らまして笑うと、ムキムキが拳でぐりぐりしてきた。

「ほら、これをやるからそれだけは食べるんじゃないぞ」

ムキムキはワッフルをイタリアにあげました。

「うわ～ありがとうマッチョ。マッチョは優しいね」

「マッチョじゃない。ドイツだ・・」

パーパパパーパーパパーパーパパー♪

突然ドイツのケータイ電話から今にもダー●ベイダーが登場しそうな音楽が流れました。

ドイツは露骨に嫌そうな顔をして、電話にでました。



『ドイツっっこれはどーゆーコトですっっ！別世界の住人を中に入れてはいけないとあれほど口を

すっぱくしていったじゃありませんかこのお馬鹿さんがっっっ！！』

「俺がいれたんじゃない！見回りしていたらパイパイの実を食べようとしていたから止めただけ

だ！」

『言い訳なんて聞きたくありません！とにかくその子を元の世界に返すまで家にいれませんからね！』

「お前は俺のオカンか！！？」

ツーツー・・・電話は切れてました。



「おかーさんからの電話？」

イタリアは訪ねました。

「違う。俺と一緒の軍のハート隊隊長のオーストリアという奴だ」

ドイツはなんだか不機嫌そうです。イタリアは珍しく空気を読もうとしました。

「じゃぁ、ドイツ。お菓子ありがとー♪バイバーイ」

「いやっまて！」

ドイツの呼び止めに、イタリアは足を止めて振り向きました。

「その・・なんだ。オーストリアにお前を元の世界に戻すように頼まれてだな・・・」

「じゃぁ、ずっとドイツと一緒だね♪」

イタリアはドイツに天使のような笑みを向けました。ドイツの顔がちょっと赤くなりました。



イタリアとドイツの旅がはじまりました。





後編につづく♪