Ｄ

ＤグレでまたもやＢＬ小説。
でもよくわからんと思う。

白いシーツ上にかかる黒く艶やかな髪、そしてその上にはまた白。
今日もまた一緒だろうか。
「あんまり考えたくないさー」
ぐぐーっと背伸びをする。ついでに欠伸もした。
そのまま半開きの瞳で歩いていると、何かに当たった。人だった。
そいつは『2人』の場所を尋ねてきた。
――2人を邪魔したい。
一瞬ふと脳裏に過る。で、ミリ単位の自己嫌悪に陥る。
「アイツは夜は無理さー、当たるなら朝か昼かがいいと思うぜ」
そいつは礼を言って去っていった。

2人とも、好きだった・・・・遊び半分で、だが。
それなのに、自分が2人に酷く嫉妬していることにすごく腹が立つ。
俺はこんなことでブックマンになんかなれるのか、本気で心配になってくる。
「ジュニアとかじゃなかったら本気になれるのになー」
独り言などを呟きながら、ふらふらと歩く。
そんな、はずは、ない。
摩擦にはなれたはずなのだが、大きなため息をついてしまった。
最近の俺は、どこかおかしい。
「待つさー！今晩暇なんだったら遊ばねー？」

また遊びのつもりだ。